さよならキャンパス プロジェクト

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s a y o n a r a  c a m p u s

さよならキャンパス

 

さよならキャンプがスタートした高校生演劇プロジェクトです。
演劇というフィールドで達成したい夢や目標を持っている高校生が、その実現に向けて安心して挑戦できる場所をつくろう、という思いから生まれました。

 

プロジェクトの背景

さよならキャンプは2021年より坂井市三国で中高生演劇ワークショップを行っています。毎年7~8名の中高生との出会いがあり、中には「将来役者になりたい」「演劇の仕事に就きたい」というメンバーも。話を聞いてみると「演劇を学ぶなら県外に行く」「役者になるなら都会に出ないと」というイメージが大きいようで、福井県内には演劇を学べるフィールドがまだまだ少ない(と思われている)ことを実感しています。

その一方で、福井県内のエンターテインメント文化の進化も強く実感しています。県内に拠点を置いて芸能活動を展開する人も増えていますし、役者やタレント、アイドルや音楽アーティストなどのニーズも少なくはありません。私たちさよならキャンプも、映画やドラマ、TVCMや演劇ワークショップなど、演劇に関するご依頼をお仕事としていただくことが増えています。

もしかしたら、福井に暮らす高校生たちが「演劇を学ぶなら県外へ」と思っているのは、「福井で学ぶ」という選択肢がないだけかもしれません。県外に出たい気持ちがあるならばもちろん大賛成ですが、福井にいたいと思いながら、夢や目標のためにやむを得ず県外に出るのだとしたら、それはとても勿体ないことだと思っています。

福井にも、演劇というフィールドで夢や目標に向かって挑戦できる場所があればいいな。そんな思いから生まれたのがこのプロジェクトです。


さよならキャンプにできること/できないこと

私たちにできることは挑戦を始めている高校生のみなさんに寄り添って、一緒に走ることだと思っています。
ただ、さよならキャンプがお手伝いできることはあまり多くありません。

<できること>
・私たちがつくっている舞台の立ち方や稽古方法、芝居の作り方を提供すること
・福井で、演劇を通じて社会とつながる機会を提供すること

<できないこと>
・良い演技、売れる演技などの正解を示すこと
・プロになる方法を伝授したり、プロになるまで導くこと
・演劇で生計を立てるためのマネジメントやプロデュース など……

例えば、さよならキャンプの芝居を観て「こんな芝居がしてみたい」と思ってもらったら、一緒にできることがあります。
「今福井でこんなことをしたい」というものがあったら、福井で演劇をつくる私たちなりのお手伝いができそうです。

いつかは高校生みんなの挑戦に寄り添えるようになりたいものですが、まずは自分たちにできるところから始めていきます。


何をするの?

1年目となる2024年はトライアル(試験運用)期間として、役者を目指す2人の高校生メンバーと一緒に1年間活動を行います。
地域に出かけて活動をしていたり劇団に入って活動しようとしていたりと、すでに福井で挑戦を始めていた2人に協力してもらって、
実践を重ねながらプロジェクトの方針や内容、運営方法を探っていきます。

2人の課題を持ち寄って、その解決や目標達成に向けた挑戦にさよならキャンプメンバーが伴走します。
さよならキャンプが持つフィールドをどんどん活用していきたいと思いますので、地域で見かけた際にはぜひ応援をお願いします。



参加したい!というみなさんへ

このページを見て「自分も参加したい!」と思ってくれた福井の高校生のみなさん。ありがとうございます。とっても嬉しいです。

実は今年一年を、このプロジェクトのあり方を模索していくトライアル(試験運用)期間としています。参加メンバーもさよならキャンプの芝居を観たことがあり、どんな団体か知ったうえでトライアルに参加してくれています。このプロジェクトが「演劇に挑戦する場所」としてしっかりと機能するためには、プロジェクトの内容を設計したり協力してくれる大人や仲間を増やしたりと、まだまだ課題が多いからです。

そのため「参加したい!」という声をいただいても、今すぐに活動に参加してもらえるわけではないかもしれません。ただ、演劇を学ぶ場所を求める高校生がたくさんいることが分かると、その事実を持っていろんな方面に働きかけ、プロジェクトを早く進めることができるかもしれません。

もしよかったらこちらのお問合せページから、あなたの気持ちをお聞かせいただけたら嬉しいです。



今すぐ何かしたい!というみなさんへ

もちろん、今すぐできることもたくさんあります。もしも「面白そうだな」と思うものがあったらぜひ挑戦してみてくださいね。

◆大人がつくる演劇を観てみる
さよならキャンプに限らず、福井県内で活動している劇団やユニットの公演をぜひ観に行ってみてください。県外に出かけてプロの劇団を観るのもいいですが、交通費やチケット代がかかるので行きづらい人もいるかも。福井県内の団体の中には高校生や学生料金を設けているところもあるのでおすすめです。SNSやGoogleで「福井」「劇団」「演劇」などのワードで検索して公演情報を探してみてくださいね。

◆福井県内の劇団に稽古見学に行ってみる
県内には少なくとも10の劇団があります。もしHPやSNSで調べてみて「ここが気になる!」という劇団があったら、勇気を出して連絡を取ってみることを強くおすすめします。気になる劇団が見つかるだけでも素敵なことですし、その劇団のどこが好きか、どこが気になって何を見てみたいか……というところを具体的に伝えてみてください。稽古見学を受け入れてもらえたら、その機会をフルに生かしてたくさん勉強してみてくださいね。

劇団ごとに状況が違うので、稽古見学や団員募集など「今はやっていない」と言われる可能性ももちろんありますが、「あなたの劇団のここが好き」を言われて嫌な気持ちになることはきっとありません(喜んでくれる劇団さんの方が多いはず…!)。ぜひ「福井」「劇団」「演劇」などのキーワードで探してみてくださいね。

◆演劇映像を観てみる
出かけるのが億劫、忙しい…という人は、演劇動画配信サービス「観劇三昧」やちょっと有名な劇団の公式YouTubeチャンネルにアップされている演劇映像を観て、自分にフィットする作品を探してみるのはどうでしょう。公式YouTubeチャンネルに公演動画(全編もあり)をアップしている劇団は、範宙遊泳さんや柿喰う客さん、虚構の劇団さんのサイトにも少しアップされています。こちらもYouTubeで「演劇」「公演」など調べてみるところから始めてみてください。

◆大人も参加する演劇ワークショップに参加してみる
もしすでに演劇を始めている方は、高校生だけでなく大人と一緒に演劇を楽しむワークショップに参加してみるのも結構面白いと思います。同世代と楽しむ場合とは違って、いろんな人のいろんな演技に触れられたり、思わぬ出会いから世界が広がったりするかもしれません。例えばさよならキャンプの最新情報はこちらのページにまとめています。
無料のワークショップもありますので(2024.1月時点)ぜひ気軽に参加してみてくださいね。

◆いろんな台本を読んでみる
戯曲デジタルアーカイブというサイトで戯曲(演劇の台本)を無料で読むこともできます。いろんな作品を読んでみて、自分はどんな作品が好きなんだろう?それはなんでだろう……と自分を深堀してみるのもいいですし、もしも「これだ!」という作品が見つかったら上演にチャレンジしてみるのはいかがでしょう。上演するためには、許可を取ったり仲間を集めたりとたくさんの挑戦や課題が出てきます。自分で方法を調べて挑戦することももちろん勉強になりますし、どうしたらいいか困ったら近くの大人や私たちさよならキャンプに相談してみてくださいね。

◆図書館で演劇の本を探してみる
演劇や演技についてもっと勉強したいときは、やっぱり本を読んでみるのも一つの手です。私たちも発声やからだの作り方、演技や演出のレッスンの本、好きな演出家さんの考えが書かれている本などいろんなものを読んで日々勉強中です。買うとお金がかかるので、図書館のスタッフさんに演劇の本が置いてある場所を聞いてみてください。


 

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