ミュージアムで楽しむ演劇ワークショップ 公演写真


ミュージアムで楽しむ演劇ワークショップ

「いま、ここを切りとる」

 

日程:2024年3月9日(土)11時~/14時~
会場:坂井市龍翔博物館ONOメモリアル
ファシリテーター:沼畑真
サブファシリテーター:藤原亮一、山田志穗
撮影:藤原亮一

主催:坂井市龍翔博物館

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開催の様子(午前:龍翔博物館)

午前中の会場は坂井市龍翔博物館の交流学習室。
16名の参加者のみなさんと、まずは簡単に自己紹介。

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この日は2時間の演劇体験メニュー。
前半は演劇の要素がたっぷり詰まった3つのゲームで遊びました。

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最初のゲームはウインクキラー。ウインクで人を倒すことができる鬼(キラー)を探し合うゲームです。

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キラーにウインクされた人は、心の中で10秒数えてから「うおー」とか「うっ!」とか言いながら倒れます。
一人また一人と倒れていく異様な光景に、生き残っているメンバーも大騒ぎです。

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キルされてしまった人達は部屋の隅からその後の展開を見守ります。
キラーが勝つのか、生存者がキラーを見つけるのか…スリルがあって目が離せません。

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「この人キラーだ!」と思ったら、こっそり「あなたでしょ?」と伝えます。
見つかっちゃったキラーさんは手をあげて正直に自己申告。「うそ!」「気付かなかった」と悲鳴のようなものがあがることも…(笑)

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次のゲームは「ここはどこでしょう」2チームに分かれて行う場所あてゲームです。
ある場所をジェスチャーだけで表現!しかも、その場所を知っているのは最初の1人だけ。
2人目以降は前の人の動きから場所を想像して、その世界の一員として次々に加わっていきます。

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相手チームが場所を当てることができたら成功!
演じている本人たちも「ここはどこ?」「いや、やっぱり違うかも!」と試行錯誤…
分かった瞬間の「あっ!」には、なんとも言えない気持ちよさがあります。

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次のゲームは「記念写真」2~3人のグループに分かれての活動です。
ある一人の人生を0歳、10歳、20歳、30歳、、、、と年齢で区切り、それぞれのタイミングの記念写真を短いシーンで作ってつなげます。
シチュエーションやセリフはグループのメンバーで自由につくってOK。10秒くらいのショートシアターです。

どんな年代のどんなシーンが思い浮かぶでしょうか。例えばこの日の記念写真はこんな感じ…

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3つのゲームで程よく打ち解けた参加者のみなさん。
後半は龍翔博物館の4階、展望室に移動して行いました。

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ワークショップの後半はもう少し踏み込んで…

ミュージアムならではの小さなお芝居づくりに全員で取り組んでみました。

「いま、ここを切りとる」という名前のワークです。

このワークショップ会場に到着してから、後半の活動が始まる「いま」までの時間を思い出して
一番最初に頭に浮かんだシーンを一人ずつつないでいって、1本の芝居をつくります。

例えば…

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▲ワークショップの開始時間に間に合わないかも!と思って遅刻の連絡をしたものの、無事時間どおり到着…
受付でスタッフさんが集まって「わー間に合いましたね!」「良かった~」とみんなで喜んでくれたシーン。


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▲緊張しながら会場に到着したら、知っているメンバーが出迎えてくれてほっとしたシーン


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▲4階に移動するエレベーターにみんなで乗り込み、降りないフロアでドアが開いて一般のお客さんと「あっ」となったシーン


などなど。16人全員の「いま、ここ」を切りとり、紡いで1本の芝居をつくってささやかに上演。
同じ時間、同じ場所を共有しているこのメンバーでしか作ることのできない、唯一無二の芝居になりました。


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開催の様子(午後:ONOメモリアル)

この日は午前、午後と会場を変えて、それぞれ2時間ずつの演劇体験プログラムを行いました。
中には1日参加してくれた方も!午後の部は14名のみなさんと、こんな場所で演劇を楽しみました。

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龍翔博物館から徒歩5分のところにあるONOメモリアル。建物の外観からブルーケーキの愛称で親しまれています。
青森県弘前市出身の現代美術作家、小野忠弘さんが過ごした住居兼アトリエを改修したミュージアムです。


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非日常感満載の味わいある入口から室内へ。奥の方に進むとギャラリースペースがあります。


参加者のみなさんがそろったら、いよいよ活動スタートです。
おおまかな構成は午前の部と同じですが、前半の演劇ゲームはガラッと内容を変更してお届けしました。

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まず最初のゲームは「ジェスチャーしりとり」その名のとおり、ジェスチャーだけでしりとりをするアイスブレイクゲームです。

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言葉のしりとりとは違って、思いついた言葉をなんでも表現できるわけではありません。
同じジェスチャーでもいろんな言葉で読み取れたりして難しい分、伝わった時の嬉しさが大きいゲームです。

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次に挑戦したのは「6つの会話」ペアになって、6つのセリフで作られたシンプルなシーンを演じてみます。
この日の6つのセリフはこんな感じ…

 A おはよう
 B おはよう
 A どう?
 B んー
 A え。大丈夫?
 B 「      」

最後のBさんのセリフはペアで自由に考えてOKということにしました。
ペアごとに以下のようなシチュエーションを設定して、他のペアがどのシチュエーションを演じているかを当てるゲームです。

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▼表情やポーズ、2人の位置関係などなど、いろんな要素で表現されているみなさん。
写真だけでシチュエーションが見えてくるペアもありますね!どんなシーンか想像して楽しんでみてください。

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3つ目のゲームは「3枚の写真」
みんなが知っている昔話を3枚のジェスチャー静止画で表現して、どのお話か伝わったら成功です。


昔話のどのシーンを切りとってもOK!選ぶシーンや表現の仕方で可能性が無限に広がるので、単純ながら個性が引き立つゲームです。


▼例えばこちら。有名なあの昔話のワンシーンです。分かるでしょうか…


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▼こちらは日本の有名な昔話。3人中2人は、人ではない何かを表現しています…

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ゲームを楽しんだあとは、小休憩を挟んでから後半のワークに。
午前の部と同じく「いま、ここを切りとる」のワークです。

「会場についてから今(ワークショップ前半が終わる)までの間で、一番最初に思い出すシーンを…」
と聞いてみると、参加者の方から「会場までの道のりでもいいですか?」とご質問が。もちろんOKです。

実はこの会場、ONOメモリアル。駐車場の場所が少し分かりづらかったり、駐車場から歩いていただく必要があったりして、
会場にたどり着くまでの間にいろんな出来事があった様子…

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▲「駐車場どこ?」「あ、こっちか!」のシーン


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▲坂道をのぼって、「あ~やっと着いた~!」のシーン


みんなが同じ場所に集っているので「あ~分かる」「私もそうだった!」と共感できたり
自分たちの知らないところで起こっていた小さなドラマにわくわくしたり…

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▲ゲーム「6つの会話」で「戦争の出撃の朝」のシチュエーションを演じたときに生まれたシーン


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▲ONOメモリアルの玄関に置かれていたドラ(楽器)を見つけて、叩いてみようかな?のシーン


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▲ワークショップが始まる前に遊んでみた、どこかの国の手遊びが面白かったシーン


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▲会場がちょっと暑くって、休憩時間に部屋を出てみたら「涼し~」だったシーン


14人の参加者のみなさんの中に浮かんだ「いま、ここ」をつないで、1本の芝居ができました。
ONOメモリアルに漂う優しい空気を感じながらの演劇体験。いかがだったでしょうか。

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坂井市三国の2つのミュージアムで開催した演劇体験ワークショップ。
演劇にふれたことがある方も、初めての方も。年代や住まいも様々なみなさんと、「いま、ここ」だけの演劇空間をご一緒させていただきました。

さよならキャンプは福井県内各地で演劇ワークショップを展開しています。
サークルやイベント等への出張ワークショップも対応していますので、気になる方はお気軽にお問合せください。

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